■子ども会は、なぜ必要なのですか
大人社会が、存在します様に、子ども社会も存在し、そこで体得した経験が、大人社会にスムーズに入れる重要な、人間社会の形がありました。
地域に子ども社会(異年齢集団の遊びや学習)が存在すれば、子ども会組織は不要ですが、1940年代、社会の急激な変化による子ども社会の崩壊を経験した先輩が、子ども会組織をつくりました。
■子ども会の意義(全子連発行抜粋)
子ども会とは、意図的に地域に組織された異年齢集団であり、その活動を通して個人の成長と集団の成長とを願う社会教育団体です。
それは子どもの遊びたい欲求を地域の子どもたちの中で満たしていく集団です。
その集団を支援する大人たちは、遊びのもつ教育力と集団の力で、一人ひとりの子どもの成長を願うものととらえることができるでしょう。
ここで、地域の子ども集団をとらえてみることにしましょう。
集団は、自然発生的には異年齢の集団になります。人間が誕生したときは、親と子といった異年齢集団であり、兄弟姉妹関係もまさに異年齢集団です。このきょうだい関係が地域の集団を組織するのですから、当然地域の遊び集団は異年齢集団となります。
このようにみてみると、同年齢集団は意図的に組織されなければできなかったものです。まさに意図的に組織されたものが学校の学年です。この学校の学年の同年齢集団は、地域では異年齢集団の力-きょうだい関係-により支配されていました。 異年齢集団は、年上の子にとっては、リーダーシップを発揮する場として、年下の子にとっては、具体的成長の目安を知る機会となっていました。年齢にあった守れる約束ごとなどルールづくりを通して子どもたちは自主的に集団を運営し、遊んでいたのです。この営みの中に、子どもたちの成長があったのです。
まとめると、子ども会とは、地域における意図的な異年齢の集団であり、地域固有の文化の伝承と群れ遊びの体験・継承をする活動を通じて、役割や地位等の経験により一人ひとりの子どもの成長を大人が願って組織したものであると定義することができるでしょう
成長の過程で異年齢集団の遊びや体験が人格の根っこをつくると捉えています。
これ等を念頭に育成者・指導者の皆さんがそれぞれの感覚で地域に根ざした子ども会活動を進めて下さるよう念じてやみません。(県子連資料から引用)